2009 秋のシナリオ合宿 講義ルポ
井上登紀子ゼミ  受講生:八代昌子

  今回の合宿は、悪天候により、急遽、合宿一日目のシナハンが二
 日目に変更となり『箱根社会教育センター』にて、4時間強にも及ぶ
 実作指導を受けることになりました。
  そして二日目は、シナリオハンティング希望者と、実作指導希望者
 に分かれて指導が行われることになりましたが、私は、シナリオハン
 ティングには行かず、久保田圭司先生の下で「ストーリーの作り方」
 を勉強することに致しました。それは「どのような設定の主人公で、
 どのようなストーリーにしていくのか。そうなる為の主人公の周り
 の環境や、父母はどのような経歴で、どのような生活をしているか」
 といった、背景を作り上げていく、というものでした。
  久保田先生主導ながら、少人数での話し合いの中から、様々な意
 見を出し合い、詳細な設定を決めていく過程は、「そういう見方もあっ
 たんだ!」といった感心や驚きがあって、とても、ワクワクする作業で
 した。
  また、久保田先生から伺うキャラクター作りのお話は、そのまま日
 常生活にも生かすことができるような内容が満載で、大変興味深い
 ものでした。

 
 私は通信講座受講生ですが、
課題bPの「ストーリーを作る」が
提再出になったほど、ストーリーを
作ることに対しかなりの苦手意識
を抱いていました。日頃、一人で勉
強していると、どう作っていけば良
いのか、また、何をどう質問すれば
この「モヤッ」とした気持ちが解消
されるのかがわからず、その結果
『書けない』→『書かない』という
悪循環に陥ってしまいがちです。


  それが今回の合宿に参加することによって、漠然としか自覚してい
 なかった問題点を、解決する糸口を見つけることができたように思い
 ます。
  2日間の合宿で学んだことが冷めないうちに、復習を兼ねて帰りが
 一緒になった受講生仲間と、新幹線の中でキャラクターを練り上げる
 作業を行いました。途中、何度か「う〜ん…」と考え込む場面もありま
 したが、「そこはこの方が面白そうじゃないですか?」とか「それ、イケ
 る!」などと言いながら進めていくことができました。
  合宿に参加することを決める時も、合宿の日が迫ってきた時も、今
 の自分の実力で果たしてついていけるのかどうかとても不安でした。
  ですが、そういった不安は杞憂に終わり、今の自分に必要なことを
 学ぶことができました。
  合宿に参加して、本当に良かったです。
  ありがとうございました!

高田純ゼミ  受講生:大城正文

  先生方と受講生とまわった【団体編】と、合宿解散後に私一人でま
 わった【個人編】の2本柱で報告したいと思います。

【団体編】
  合宿2日目、高田純先生、北川哲史先生、他受講生合わせて15人
 程度でシナリオハンティング(以降シナハン)に出発しました。
  箱根湯本は高田先生の庭のような場所とのことで、箱根湯本を中
 心に以下のコースでシナハンしてきました。

 1.箱根湯本駅スタート
 2.湯本見番
   芸妓・きらり妓さんの稽古場。残念ながら出会うことはできず。
 3.萬翠楼福住
   歴史ある建物。京都から宮大工棟梁が、修繕方法を講義された
   ことがあるとの事。
 4.神湯源泉、熊野神社
 5.平賀敬美術館
   民家を改築した美術館。驚いたことに大理石の温泉があり、入
   浴も可能とのこと。
 6.早雲寺
   北條五代のお墓がある、静かな雰囲気のお寺。
 7.小田原駅周辺
   富士屋ホテルプロデュースのレストランで昼食。

  その後、ういろう駅前調剤薬局でコーヒーブレイク。ここは和菓子と
 薬局と喫茶店が同一店舗という珍しいお店でした。両先生方の楽し
 い談話にてシナリオハンティングの幕を閉じました。
  箱根湯本駅近辺は、観光客で大変混雑しておりました。そんななか
 高田先生は、観光客がほとんど来ない穴場を、解説付きで私たちを
 案内してくれました。
  両先生方、シナハンお疲れ様&ありがとうございました。

 【個人編】
  初めに、箱根駅伝のコースとなっている小涌谷〜箱根湯本間を、箱
 根登山バス、箱根登山電車、(一部)徒歩でシナハンしました。その後
 強羅から箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイと乗り継いで芦ノ
 湖へ向かい、再びバスで箱根湯本駅へと戻りました。
  聞き耳を立てながらシナハンしていると、ドラマのネタになりそうな話
 が聞こえてきました。帰りのバスで、年配者だけの観光客と一緒にな
 ったのですが、MAPを見ながら下車する場所がわからず不安になっ
 ている人、人任せでMAPすら見ようとしない人、寝ている人。その様
 子がおもしろかったのですが、既に私がまわった場所でしたので、つ
 いアドバイスしてしまいました。他にも紹介したいエピソードがあるの
 ですが、割愛させていただきます。
  再度前日と同じコースを通ることで、改めて気がつくことも多々あり、
 自分が書きたいドラマのイメージが膨らみました。
  最後に、今回の合宿でたくさんの仲間と知り合えることができ、うれ
 しく思っております。
  先生方、スタッフの皆さんありがとうございました。

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