シナリオ講座      一般社団法人シナリオ作家協会


     
    寺内千賀子 (シナリオ作家)

  早稲田大学第一文学部心理学科卒業。映画・ドラマ脚本家、
  テレビ番組構成作家、プランナー。
  09年度よりNHK「日本賞」の予備審査員を務める。

  ・2010年 TV「韓国美酒紀行」
  ・2008年 TV「Aランチ。」
  ・2009年 TV「ニッポン食紀行」
  ・2009年 ビデオ映画「(医療ドラマ)A to Z」
  ・2005〜2008年 ビデオ映画「日本産品輸出促進【ご馳走】【おいしい】」 
  ・1997〜2009年 ビデオ映画「シーブリーズ」
  ・1996〜2001年 TV「スポーツグラフティー」
  ・1996〜2001年 TV「スーパー競馬」
  ・1997〜2000年 TV「(情報番組)女の快気炎」
  ・1993年 映画「心の中のふるさと」


                            


2010年5月17日(月曜日)

リレー日記初日。日記?書くことあるかな・・・と思っていたら月曜の朝から歯が猛烈に痛みはじめた。かかりつけが一杯のため、近所の歯医者に片っ端から電話をしてようやくOKだったデンタルオフィスに走った。

まずレントゲンを撮ると、パソコンで大写しになった私の歯並びを見せながら、医者が関西弁で説明してくれる。かなりていねいな説明。
私は歯が痛いのだ。何でもいいからこの痛みを早く取って欲しいのに・・・。そんな思いも虚しく説明は10分は続いているだろうか。大きなマスクで医者の顔が見えない。初対面なんだからマスクを取って挨拶ぐらいしてよと言いたかったが、歯が痛くてしゃべるのも億劫だ。
白髪交じりのリーゼントに、どうしても目が行ってしまう。
「・・・ということで今回の痛みの原因は」。ようやく本題のようだ。
「寺内さんは、あごの骨がとても強いため、噛む力に歯の根っこが負けて炎症を起こしてるんです」。

えーっ!?何それ?あごが強すぎるって!
歯が負けるほど食いしばっていた?

そういえば・・・。
先週末に届いた映画プロデューサーM氏からの手紙。
一緒に仕事をした私の4本の脚本を褒めてから「俺を信じてください。映画屋として苦楽をともにできればうれしい。」と結ばれている。これはギャラの支払いが遅れている言い訳を書き連ねた「逃げ口上」に他ならない。怒りと虚無感に襲われ、このときは歯が軋むほど悔しかった。(事の詳細は然るべき時が来たら、然るべき機関に相談するつもりです)
・・・まさかそのせいではないだろうけど。

歯医者は応急処置と薬で様子を見ると言う。家に戻って、すぐに頓服の痛み止めを飲み、ようやく歯痛はおさまった。

昼からは仕事。私は脚本のほか、TV番組の構成作家や広告関係のプランナーもやっている。今日は広告代理店の依頼で、ある食品メーカー2社のコラボ企画と商品開発の企画を考え企画書を書く。提案内容(アイデア)はもちろん、パワーポイントでレイアウトを工夫し、画像を貼るなどしてミバのいい企画書を求められるが、アイデアを考えたり企画書のデザインをあれこれ試すのは楽しい。

夕方からは別件で赤坂の広告代理店に行ってミーティングの後、新橋へ。仕事仲間と「黒船屋」というレトロな居酒屋で皿うどんを肴にグレープフルーツサワーを飲んだ。
夜はレギュラー番組の台本の締め切り。ほとんど書きあがっているのでナレーションの時間合わせのチェックぐらいで完成!

また歯が痛みだした



2010年5月18日(火曜日)



仕事が重なるときは重なるもので、頭と時間をやりくりしなければならない。
朝からショートドラマ4本分の企画書とプロットを書き、ぶっ通しで気がつけば夜8時。一息ついて、朝から何も食べていないことを思い出し、思い出したらおなかがグーッと鳴った。

近所の友人を誘って、いけす料理屋に行くことに。
自宅から歩いて1分。8席しかないこの店は、旬の魚を丸ごと豪快にさばいた刺身を中心に焼き物などを食べさせてくれる。冬ならふぐ、今の季節はあわびや鯛が旬。魚で季節を感じることができる。画像は今日出された1皿目。あわびは私の手より大きく、粒か揃ったうに一船がドーン。これで2人前。さらに鯛の半身の刺身の松作り、かつおの刺身、体長30センチはある丸々と太ったのど黒の焼き物、鯛めしと続く。
店主とは20年来の友人で、えこひいきでこのように入ることができたが、普通は来年の3月まで予約でいっぱいというすごいお店。TVでも紹介されることはあるが、場所や店名は伏せられている。

魚と久保田の冷酒で至福の時を過ごしている最中に、私のケータイが鳴る。渋谷にある放送局からだ。ドキュメンタリー番組の企画書が至急必要となったという。明日の夕方までに。
こうして仕事を振っていただくことは本当にありがたく、二つ返事でお受けしたが、よく考えてみたら明日はゴルフであることを思い出す。
・・・間に合うのか?少し不安になるが、まあ何とかなるだろうと気を取り直し、海苔にあわびとうにを載せてかぶりつく。



2010年5月19日(水曜日)

朝4時に起床!今日はゴルフだ。
5時過ぎに声優の宝亀克寿さんが車で迎えに来てくれた。途中声優の堀内賢雄さんと合流し、向かったのは米軍キャンプの多摩ヒルズにあるゴルフコース。中央高速 稲城インターを降りて10分ほどのところにあり、都内の自宅tから30分で到着!
ゲートで免許証などの提示を求められ、サインをして入場するとそこは一気にアメリカ!
「富士山と鶴」。多摩ヒルズのマークはわかりやすすぎるが、このマークを見ると逆にアメリカにいる気分がアップするから不思議だ。
スタートの7時まで、1ホール分はありそうなドライビングレンジで練習。

スタートの10番ホールでモデルの斎木信博さんと声優の近石真介さんが待っていた。皆ゴルフ仲間だ。こんな広大なゴルフ場が、都心のすぐ近くにあるなんて、いつ来てもすごいものだと感じ入る。

コースからは東京が一望できる!
18ホールをスルーで回って、終わったのは11時過ぎ。クラブハウスでランチをいただく。ここでもアメリカを感じずにはいられない。

巨大ステーキ!
これが楽しみで多摩ヒルズに来るようなものだ。今日の改心の一打などひとしきり自慢話や失敗の言訳で盛り上がったあと、バドワイザービールを2ダースお土産にいただいて帰途についた。車内ではブラピの声の堀内さんと話が弾む。
 
帰宅は2時過ぎ。さっそく昨夜依頼された企画書に取り掛かり、何とか約束の時間に間に合わせることができた。
 
急いで着替えて渋谷の放送局へ向かい、番組企画をつめる打ち合わせ。そのあと歩いて神泉駅前の居酒屋「まんぷく亭」へ。店主が作るお惣菜はどれもおいしく、またまたお酒が進んでしまった。
 
千鳥足の帰り道、今夜もケータイが鳴る。お台場の放送局から、ドラマ系の大特急の仕事だという。明日金曜日の打ち合わせで、プロットが月曜日まで!
その電話を切ったら今度は、赤坂の広告代理店から電話。明日の午後の打ち合わせをばらしてくださいという。代理店の仕事はクライアントがらみなので、こういう急な変更はよくあることだ。
 
そういえば歯の痛みが治まっている。



2010年5月20日(木曜日)


朝6時に起床し、ドキュメンタリー番組の企画書の修正。渋谷の放送局の企画書はA4の1枚で書式が決まっている。たくさん書きたくても文字数が限られるために、要点をいかにわかりやすく伝えられっるかが勝負、ちょうどシノプシスの書き方に似ているだろうか。

企画書を仕上げて、10時からは築地に本社があるお台場放送局系の制作会社へ。ドラマ部との仕事。正味15分のドラマの準備稿を月曜日まで・・・昨夜の電話ではプロットのはずだったが一段階急ぎ度合いが大きくなっていた。

ちょうど昼時に築地で仕事を終えたら・・・しかも午後の打ち合わせはキャンセルとなっている・・・となればそう、やっぱりお寿司でしょう。
ひとりでお寿司屋さんに入って、ビールを頼むみ、にぎりをつまんでいると睡魔に襲われた。そういえば昨日今日と、寝不足が続いたか。

大江戸線で神楽坂そばの自宅に帰ると、やはり気になるさっき受けたドラマの仕事。調べ物を始めたら、夜9時を回ってしまった。

今日は近所の「豚三昧」へ行こう!若い夫婦がやっている豚料理のお店。ミミガーとエリンギとコーンのバターいためを注文。ごく軽い夕食で済ませた。別におなかがいっぱいな訳ではなく、眠たくて我慢できなくなったのだ。すみません、今日は帰ります。



2010年5月21日(金曜日)

午前中は歯医者の予約がある。歯の根っこの傷んでいる所を探って患部にに直接薬を入れるという。結局麻酔をかけて30分以上の苦痛の治療が終わった。これが週一ペースで続くという。耐えられるだろうか。
 
「麻酔が切れるまで1時間半。熱いものを飲むと火傷します。硬いものを食べると頬の内側を噛み切ります」。医者がそういう言い方で注意を促すものだろうか。私とは相性が悪いようだが、治療が始まった以上この歯医者に任せるよりほかにない。治療の苦痛とともにもうひとつのストレスが加わった。
 
ドラマのプロットに続いて脚本を書き始めるが、赤坂の代理店からメールが来て仕事の相談をしたいとのこと。
夕方から打ち合わせに出かけて、そのあと神楽坂の焼き鳥屋「金太郎」へ。【水郷赤鶏】と【比内地鶏】を食べ比べると、同じ鶏肉も食感や味が違うことに小さなカルチャーショックを受ける。


 
毎日よく食べると、読者の皆様はあきれていることと思うが、こうして日記を書いていると一番あきれているのは自分自身。実はダイエット中なのだが、これでは結果が出ないのも当たり前、自業自得・・・。



2010年5月22日(土曜日)


5時15分に起床。またまたゴルフである。
今日のコースは茨城県霞ヶ浦そばの『霞台ゴルフクラブ』。

カートでカジュアルなゴルフを楽しめるが、コース自体は意外に手ごわい。いつもは玉砕の憂き目に会うコースだが、2打目を池ポチャで1ペナのあと打ち直しの4打目がカップインして、パーというミラクルもあって、盛り上がったラウンドだった。
 
新車の匂いがぷんぷんするトヨタのプリウスに乗せていただき、週末というのに渋滞もなく5時に帰宅。

 

夕飯は神楽坂の「地中海UOMARU」へ。魚やお肉や野菜を小さなフライパンに載せてテーブルコンロで焼くという楽しいお店。
本当によく食べる・・・。帰って仕事があるからワインは我慢して緑茶割りを飲み、それでも大満足!毘沙門天の、神楽坂阿波踊りの稽古を見学して、さあ仕事の続きだ。
 
例のドラマの準備稿の続きを書く。なにせ、月曜日午前中の締め切りだ。
巨人ファンとしてはセパ交流戦の結果も気になりながら、また12時を過ぎた。
そして今夜も電話。進行中の仕事で、配役の変更の相談。スケジュールがらみなので、私としては承知せざるをえない。
 
スイングの秘密がわかった気がして、夜中に起きだして素振りをしてみる。
気分は遼君、である。



2010年5月23日(日曜日)

週末は忙しい。平日は打ち合わがあるので、書くのはここに集中するのだ。なんて言いながら昨日はゴルフに行ってしまったから、余計に時間がタイトになる。遊びすぎのしわ寄せ。
今日中に上げる仕事は、ドラマの準備稿が最優先(何しろ明日が締め切りだ)で、もう一件企画書もある。
 
企画書といえば、明日は桜田門のKS庁に、ショートドラマのプレゼンに行くことになっている。これまで民間企業はもとより官公庁の仕事のプレゼンは多く経験してきたが、ことKS庁となるとさすがに緊張する。企画書は先週提出済みで、あとは監督と私の『しゃべり』で後押しをするという作戦。果たしてうまく行くのか?・・・企画のユニークさで勝算ありとは思うのだが。
 
というわけで今朝7時に起床して書き続け、今夕方の6時。かなり書いた。
 
今日は日記の最終日であるが、もうひとつD○○のプロテインダイエットプログラム、30日間の最終日ともなった。
1ヶ月で、最低3キロは減量できるだろうと踏んでいた『置き換えダイエット』。3食のうち一食をシェイク状の液体に置き換えるというこのシステムは、ピン女芸人のTがビキニ姿で宣伝していることで話題を呼び、かなりの人気だという。しかしツイッターなどの口コミを見ると、様々な意見が飛び交う。マスも口コミの顔色を見ながら展開しないと、結果的に「裸の王様」になりかねないのだ。

かく言う私のダイエットの結果は・・・増減なし(涙)。
 
今日のディナーは、近所の居酒屋さんの『祭』。ゴーヤチャンプルとお刺身、チヂミでおなか一杯!
祭のマスターが「893」系のエキストラにいけそうなイケメンなので、ご要望がありましたら私にご一報を。
 
明日の桜田門KS庁のプレゼンに着ていく服選びも大事な仕事。ヒョウがらはやっぱダメだよね。
 
あっ、出来上がったばかりの準備稿を送ったら、監督から早速の修正。今夜もこれからまた、ひと働きだ!
 
一週間ありがとうございました。
皆様といつかどこかでお目にかかれますように・・・。


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