シナリオ講座      一般社団法人シナリオ作家協会


     
    西澤 悟 (シナリオ作家)

  1960年東京生まれ。
  シナリオ講座36期研修科修了。
  2006年、第19回大伴昌司賞ノミネート賞を受賞。
  2009年「ショカツの女新宿西署 刑事課強行犯係」でデビュー。 


                            


2009年12月7日(月曜日)

○作家協会の会員になってよかったこと。

ピンポーン
と、呼び鈴がなる。
誰かなとインターホーンに問いかけると、
聞き覚えのある女性の声が……。

5月に作家協会の会員になった西澤悟です。
もう少し、実績と実力をつけてから会員になろうと思ったのですが、
「なれるときになったほうがいい」とS飯坂一門の兄弟子に言われ、
末席を汚すことになりました。
「殺すチャンスがあったら躊躇うな!」って言ったのはリー・バン・クリフだったかな。

まあ、もう良い年齢なんで、素直に兄(あに)さんの言う通りにしました。

やはり先達には素直に従っておくモンで、
名簿に名前が載ったとたん、二日に一度は電話が掛かってくる。
「こんな原作があるんで、読んでみてください」とか
「打ち合わせ来て下さい」とかである。
まだ、駆け出しだから、とにかく断らず全て顔を出している。

で、冒頭の呼び鈴に戻る。
相手はこの前打ち合わせを兼ねてちょっと飲んだ女優さん。
最近、ときどきテレビで見る。
「ちょっと作りすぎちゃったの」と、手にはアップルパイを持っている。
クッキーとかケーキとか作るのが趣味で、今回はアップルパイに挑戦したらしい。
彼女が帰った後、
「こんなもの作りすぎるか?」と思いながら食べてみるとけっこう美味い。
後で、聞いた話によると、彼女は料理に全く興味がなく、ましてやお菓子作りなど無縁らしい。
ああ、営業で僕のところに来たんだな。
と、プレッシャーを感じる。
そんな毎日です。
会員になってよかったのかどうか?

なんてのは全くの嘘っぱち!
妄想です!

会員になっても生活は変わらず、
この年齢で新人会員というのも辛い。
昔、六本木のSMバーの舞台に上がらされたことを思い出す。
あはは、実は志願したんだけど。
パンツ一丁で縛られ吊るされ鞭打たれた。
女王様に侮辱され、顔の上に座られた。
いや、あのときはまだ女王様がいじってくれた、
しかし、今では全くの放置プレー
リアクションの仕様が無い。
うーん、寂しいなあ。

今は、兄さんから仕事を紹介してもらってシナリオライターらしいことをやっている。

サッカーで言うと
「ここにいてくださいね、僕がパス出しますから、ゴールに蹴り入れてください」
って何度もお膳立てしてもらっているのだが、
それが、なかなか決まらない。
敵のゴールキーパーが上手いのか、僕が下手なのか。
後者なんだろうなあ。
兄さんに愛想尽かされる前に、なんとかゴールを決めたいものだ。
兄さん! ゴール決めたら、ふぐ鍋ご馳走します、ヒレ酒つきで。
それまで、よろしくお願いします。

そんなことではなく、
作家協会の会員なってよかったことを書こう。
この兄さんには本当にお世話になっている。
大分前から、打ち合わせなどいろいろ連れまわしてもらっている。
会員なる前、
名刺を出すと、必ずと言って良いほど不思議な顔をされた。
「その年齢で、いままで何やってたの?」って顔だ。
張切って打ち合わせに出席しても、この顔されると、けっこうめげる。
言いたいことも言えない。
しかし、名刺に作家協会会員ってあると、すんなりと打ち合わせになる。
僕の意見も聞いてくれる。
ちょっと、気持ちが良い。
すごい、作家協会の会員ってすごいんだ!
会員になって良かった!

あとはこれがお金になればもっと良いんだけどね。
それはもう僕の実力の問題だから、勉強し続けるしかないわけです。
頑張ります!

と、まあ、こんなショボイ話が1週間続きます。
つき合う度量のある人は読んでください。
よろしくお願いします。

そうそう、前出の女優の話は同門のF氏のアイディアです。



2009年12月8日(火曜日)

○ おふくろの味

まず、知り合いの山岡君のことを書こう。

山岡君は正義感が強く、なかなか気の良い男なのだが、
嫌なところがある。

みんなで、食事に行くと必ず騒動を起こす。
出された料理に文句をつけ、楽しい会食を台無しにするのだ。
「俺が本当の○○を食べさせてやる。1週間後、ここで会おう」
確かに、1週間後なにかしら旨いものを食わしてくれる。
それはいいことなんだが、
金に糸目をつけないやり方が、僕は気に入らない。

焼き魚一つのために、日本全国飛び回ったこともあった。
養殖じゃダメで、天然物を捜し求める。
野菜も有機農法のものでないとダメらしい。
塩も天然塩で、出汁もちゃんととらなければいけない。
化学塩、化学調味料なんか使おうものなら、
三白眼で睨みつけられ、徹底的に糾弾される。
「僕は料理に手を抜きました」
という反省カードをクビからぶら下げられ、街中を引きずりまわされる。
とんがり帽子を被ってみんなの前で自己批判もしなければいけない。
いや、山岡君はそんなことはしません。
すいません、面白がって暴走しました。

実は山岡君は架空の人間です。
山岡士郎っていう、青年雑誌で連載中のグルメ漫画の主人公なんですけどね。
とっくにわかってるって?
有名人なんだなあ、山岡君って。

さて、「おふくろの味」の話をしようっと。
うちの母は、取り立てて料理上手って訳ではなかったが、不味いって物もなかった。
生まれてすぐ食べたものが、母の手料理なので、刷り込みされてしまったのだろう。
えーと、インプリンティングってやつだ。
卵からかえった雛が最初に見たものを親と思う奴、あれあれ。

で、母の料理の中で一番好きだったのが、蜆の味噌汁。
東京に来て一人暮らしを始めたとき、その蜆の味噌汁が飲みたくて、
自分で作ったことがある。
でも、あの母の味にならない。
料理の本を読み、馴染みの板前さんに聞いたりして作ってみたのだが、
どうしてもあの味が出ない。
母に聞いてみればいいのだが、
どうも僕はこの母を得意がらせるのが好きではない。
だから、聞かずに蜆の味噌汁を作ろうと頑張ったのだが、無理だとわかり諦めた。

それから時が経ち、50歳目前で判ったことがある。
あの味の秘密は母の愛だったのだろう。
苦しい生活の中で、工夫して旨いものを子どもに食べさせようと頑張った母の愛が、
隠し味だったのだ。
これは誰にも真似できないのだ。

はいはい、嘘です。嘘ですよ。
僕のブログがそんなに綺麗に纏まりません。
あやまりますよ。どうもごめんなさい。

仕方が無いから母に聞いた。
「あの蜆の味噌汁どうやって作ったの?」
母も首を傾げ、
「そんな、大した事してないんだけどねえ」
と言う。

「私はね、最後にこれ使うんだよ」
目の前で作ってもらい、愕然とした。
それが秘訣だったのか!
母が鍋に入れたものは、
味○素、まさに化学調味料の代名詞。
飲んでみると、確かに懐かしい味がする。

前出の山岡士郎君の話だが、漫画の中で、
「化学調味料が日本人の味覚をダメにした」
と主張している。
もし、彼が僕の母の味噌汁飲んだら、騒動になっていただろう。
「1週間後、本当にうまい味噌汁を飲ませてやる!」
果たしてそれが旨かっただろうか。

でも、母は味○素の常習者。
なんにでもかけていた。
中毒と言っても良い。
「夫に勧められて数回」
いや、それ以上のジャンキーだ。
「お前のおかげで、おれの味覚がダメになったんだ。自己批判しろ!」
と母には言ってない。
ありがたく、味○素のお味噌汁を飲んだ。
美味しかった。
僕には味○素が、おふくろの味なのだ。

山岡君、ごめんなさい。こんな僕を許してください。

味○素の文字を見るたびに
もっと親孝行しとけばよかったと後悔する。
僕が息子で良かったと思わせたことがあっただろうか。
「かあちゃん」
蜆の味噌汁を飲むと、なぜか星空を仰ぎ見る。

あ、すいません、母はまだ生きてます。
こうでも書かないと、ENDマーク出なかったので。



2009年12月9日(水曜日)

○ 仕事のこと

「二つ目貧乏」ってのが落語の世界にあるようです。
落語家は見習いから始まり、前座、二つ目、真打と上がって行きまして、
その上はご臨終となるわけです。
見習い、前座は師匠の鞄持ちや身の回りの世話をさせてもらい、なんだかんだとお金を貰うわけです。
お小遣いだったり、お年玉だったり。だから、まあ、稽古しながら食べていけるわけですな。
ですが、二つ目になるとそうも行かない。
もう教えることは教えたんだから、自分で稼げってんで師匠のところから
おっぽり出されるわけです。
するともう、お小遣いも無い、お年玉も無い。いや、少しはあるんですかね。
でも、極端に少なくなるから、もう貧乏になっちゃうわけで、
話で稼ぐしかないわけですね。
稼げないと貧乏になる。これが「二つ目貧乏」ってやつです。
その次が、もう世の中から爪弾きにされて
これが本当の落伍者だ。

くだらねえ〜。
まあ、何が言いたいかっていうと、今の自分のことを言いたいわけです。
会員になったので、もう自分で稼がなくちゃいけないなあ。って切羽詰ってます。

機会があると、2時間サスペンスのプロットなんか書かせてもらってます。
「まったく、ダメだよ」ってことは無いけど、
「ありきたり」「サスペンスど真ん中」って言われることが多い。

第一回目のピンク映画シナリオ大賞で、最終選考に残った。
ペンネームはその時好きだったアイドルの名前を男風にしてある。
その時の寸評がちょっとキツイ。
「主人公の女子高生が雑誌SPAそのまま」
女子高生の援助交際を扱った作品なのだけど、類型的でつまらんってことだ。
それから、他のコンクールにも出し続けた。
最終選考で寸評貰うたびに「個性を出して欲しい」とか「上手いだけ」って書かれ続けている。
「上手い」っていうのは、この世界で褒め言葉ではないと、その時知った。

この前、機会があって、会員のNさんのピンク映画を2本見た。
面白かった。確かに実用としてはAVに負けるが、本当にエロティックで見応えがあった。
登場人物がいい。
作者が書きたい人物を思い切って書いている。
うーん、そういうものなんだなあ。シナリオって。

で、仕事の話。
今、警察官の話を声かけてもらっている。
今回は発注者と直ではない。
セフティーネットがあるようなものなので、思い切って自分の書きたい犯人を書こうと決めた。
殺すべくして殺したというか、市井のテロリストみたいな犯人を書いてみようと思った。

でも、なーんにも思い浮かばない。
浮かばないことはないが、どこか陳腐で漫画的。
俺って引き出し少ないんだなあ。
思い切りを悪いし。

最終選考が続いているとき、
「おまえは運が無いね」
って師匠のS飯坂先生に言われた。
これは厳しい。
実力が無いなら、つければ良いが、運はどうしようもない。
しかし、今の僕の現状を見ると、
やはり、「運」ではなく、
作家としての力が足りないというか、心構えがなってない。というかなんていうか、
そんなところが、最終選考止まりだったんだなあ。って痛感する。
とにかくね、当たり障り無いもの書いてお茶を濁すって態度を止めようと思ってます。


今日はこれでおしまい、オチもなにもありません。



2009年12月10日(木曜日)


○ このリレー日記のこと

そろそろ息切れしてます。
飽きてきました。
毎日書くって大変だなあ。

中学のとき、毎日日記を書いて担任の先生に出すことを義務付けられていた。
夏休みとかでなく、365日毎日だ。
適当に書いてれば良かったのだろうけど、
当時の僕は純情で、
何か新発見とか、先生が感動する僕の成長の証みたいなものを書かないといけないと思っていた。
でも、そんな新発見や成長が毎日あるわけなく、
たいていの日が、
「特に何もなかった」
の一行で済ませた。
先生は叱咤激励してくれたのだが、書けなかったなあ。

先生は、生徒達が何を考えているか、誰と誰が悪巧みしているか、
なんてことを把握して、クラスを管理したかったのだろう。
でも、僕の頭の中は、人に知らせたくないことで一杯だった。

女子の胸の膨らみとか、甘酸っぱい汗の匂いとか。
僕はバカだったけど、それは書いてはいけないことぐらいわかっていた。
だから、書くことが無かった。
けっして管理強化に抵抗してとか、思想統制の危惧を感じてではないです。

なんで、実績もない僕なんかなに、このリレー日記が回って来たんだろうか。
おそらくタモリのテレフォンショッキングのように、
有名どころが一巡してしまったからだろうと思った。
でも、調べると、まだ、○○さんも○先生も書いてないじゃないか。
そういう人たちが終わってから、こっちに回してよ。

おそらく、多忙を理由に断られたんだろうなあ。
そりゃそうだ。
毎日書くって大変。ってさっきも言った。
だいたい、毎日同じことを規則正しくやった人間が、
シナリオライターを目指すことはないだろう。
そういう人は、もっと体裁が良くて実入りの良い仕事をしていると思う。

僕が子どもだった頃、会社に入って定年近くまで勤めるってごく普通のことだった。
年功序列と終身雇用が常識で、おかげで社会は安定し人口も増えて行った。
それが、実力主義とか自己研鑽みたいな言葉がもてはやされると、
あっという間に、社会のバランスが崩れた。
みんな、いろんな理由つけて、退職させられる。
腹減らしたガキ抱えたお父さんが、
若い奴と競わされたり、自己研鑽なんて言われても暇も体力も無い。
今、定年まで一つの会社に居る人って、本当に勤勉で真面目。
そんな人が毎日、日記をつけられるのだと思う。

で、僕はバカなので、この作業がけっこう辛いです。
「バカをバカという奴がバカなんだ。って母さん言ってた」
そうだね、フォレストくん。



2009年12月11日(金曜日)

○ 今日は作家協会の忘年会でした。

行こうか行くまいか迷っていたんだけど、こんな時ぐらい顔出さないと
自分が作家協会の会員だってこと忘れそうなので行くことにした。

やっぱり、アウェイだなあ。
ここにいる人たちって稼いでるんだもんなあ。
私、脚本家ですって胸張って言えるんだもんなあ。
ちょっと、憎らしくなってきたから、
「お前等に、世の中の不条理を教えてやる」
とか言って包丁を振り回してやろうか。
それとも、
「30歳までにデカイことしてやる」
って猟銃もって立て篭もろうか悩んだんだけど、
包丁も猟銃もないのでやめました。
それに30歳はとっくに過ぎたし、
逮捕されて「自称シナリオライター」って言われるのも嫌だ。
大人なんだから自重しよう。

でも、人が集まるところには顔出してみるもので、
懐かしい人や、面白い人に出会えた。
これは両方一度に会えたわけです。
懐かしい人に面白い人を紹介してもらいました。

自主映画を作っている人で、
犯罪が発覚する前に警察に出頭することを目的にしているようです。
それは自首でしょ、つまんない事で字数稼がないの。
はい、すいません、今日は書くこと少ないもので。

そうそう、自主映画を作ってますとDVDを渡されました。
30分のショートムービーで、家に帰って見てみると、これが面白い。
短くても、きちんとお話になって、ドラマになっている。
暗い素材だけど、見終わった後爽快感がある。
予定調和でなく、最後まで人の心を突き詰めている。

そうだよね、こういうことしたくて、この道選んだんだよね。
自分の志を全うしようとしている人を見ると、
僕も負けてられないなあって思う。
ま、そんなわけで今日は出席してよかったです。
来年も出席できれば良いと思います。
ワハハハハ。
笑っているのは鬼です。

顔見知りやお世話になっている人には満遍なく挨拶しました。
でも、なんだアイツ俺のところに挨拶に来ないじゃないかって怒っている人、
いたら、ごめんなさい。
ここで謝ります。

急いで書いてます、誤字脱字はご容赦。
読後御投火 それは無理だって。



2009年12月12日(土曜日)


○ 師匠のこと

「えー、今日は圓生ゆずりの人情話でしっとり泣かせようか思います」
と言って、川柳川柳師匠が落語を始めた。
これはけっこう笑った。
川柳師匠は落語協会分裂騒動のとき、師匠の圓生についていくつもりつもりだったが、 酒でしくじり破門されてしまった噺家さん。
圓生師匠に対し何か一言言いたいはずの人の言葉だから笑ってしまった。

「えー、裏切り者の川柳川柳です」
と自己紹介することもある。
この騒動で協会を出て行った噺家たちは、
いろいろあって高座に上がれず戻ってくることになった。
破門されたけど、協会に残った川柳師匠は仕事にあぶれず結果として良かったのだ。
で、自分だけ得した裏切り者と陰で言う奴もいたのだろう。
ああいう世界だから、洒落で言っている場合もあるだろうが、
言われて気持ちの良いはずはない。
そんな経緯を揶揄したのが、この自己紹介になる。

兄弟子の円楽師匠と比べられ、辛い思いをしたことも多かったようだ。
芸風を見ると、古典落語に重きを置く圓生師匠と、
高座でギター片手にラテンを歌ってしまう川柳師匠と
相容れるはすはない。

ここまで書くと、さぞや川柳師匠は圓生師匠を憎たらしく思っているようだけど、
自叙伝「天下御免の極落語」 を読むとそうでもない。
行間から、圓生師匠への思いが伝わってくる。
「表向き師匠に嫌われているようですけど、実は理解されてたんですよ。
一目置かれていたんですよ」
って気持ちが随所に出てくる。
怒られたり破門されたりしても師匠は師匠なのだ。
その業界に入って、
技術や作法を教えてくれたり苦言を呈してくれた人を嫌えるはずはない。

僕にとって師匠とは昨年亡くなった下飯坂菊馬先生。

先生とはシナリオ講座で出会い、シナリオを教えてもらった。
最初、完全にバカにされていて、
「君の年齢で始めてデビューできるのは稀だよ」
と言われた。
若い女、若い男、年齢の行った女性、年齢の行った男性
この順でデビューしていくと言う。

最初から覚悟していたことなので、バカの振りして出席し
思いついたものを書いて出した。
そのうち
「君、面白いもの書くからもうちょっと続けてごらん」
になった。

ここだな、僕が人生間違えたのが。
このとき褒められなきゃ、シナリオなんかやっていないな。
やってなきゃ何やっているかっていうと、思いつかねえな。

僕は作家協会の会員だけど、まだ脚本家、とかシナリオ作家ではない。
実績もプライドもそこまで行ってない。
脚本職人でもない。
芸術家になれないから、職人なれるかというと、とんでもない話で、
職人になるには険しい道があると最近知った。
なんでも、その道でそこそこ食っていけるようになるのは大変だ。

サスペンスのプロットで、打ち合わせした時、
「どうも話が暗いなあ」
と監督から言われた。
人殺す話なんだから、当然暗いだろうと思う。
意味が分からないので
「じゃあ、笑いながら殺せばいいですかね」
って言うわけがない。
そんなこと、口に出しちゃいけない。
でも、意味が分からなかった。
そんな業界の共通言語さえわからない。
監督は、どうも展開が遅いということを言いたかったらしい。
そんなことに気付いたのも後になって。

なんか、ダラダラ長い話になったなあ。
下飯坂先生のことを書くと、
やっぱり今の自分と向き合うことになるからなあ。
ちょっと、筆が鈍るよなあ。

僕もそのうちあっちの世に行くことになるんでしょう。
向こうで下飯坂先生に会ったとき、
先生の目は間違ってませんでしたよ。僕はこんな作品書きましたよ。
っ自慢話したいってこと言いたかったわけです。
川柳川柳さんの話出したのも、
川柳師匠もおそらく破門されたけど、
圓生師匠に自慢話して褒められたいって気持ちがあるだろう。
って思っているからです。

そんなこと書いて涙誘うと思ったけど、うまくいかねえな。
話の趣旨はそんなところです。

「どうもこの話が弾まないなあ」
「じゃあ、スキップしながら書きましょうか」
そうじゃねえだろ!



2009年12月13日(日曜日)

○ やった! 最終日だ。 

日本の映画俳優でガンアドバイザー、
映画、テレビの着弾などの特殊効果は、
この人が居なければなかったのでは?っていう
実在した異邦人をモデルに「バイオレンス版 ニューシネマパラダイス」を考えてます。

また、戦後最初の女性死刑囚 小林カウさんもやりたいと思ってます。
大女優を使って一度映画化されてますが、メロドラマとしてではなく、
生存の根源っていうか、人を殺しても生きたいっていうバイタリティを描きたいと思ってます。
いわゆる肉食系女子がテーマです。

ゴルゴ13になろうとした中村秦さん、この人で何か良い映画に出来ないかなあ。

そんなこと考えてます。

銃が出てくる話好きです。
主演の女優は、2時間の中で一度は裸になるべき。とか思ってます。
手ブラでもOKです。

肉欲に溺れるラブストーリーは大好きです。
「君はこの道で行きなさい」
って師匠に言われました。

でも、「花とアリス」にキュンとします。

最近流行の主人公が善人で、中盤も善人で、最後まで善人。
そういう話は、難易度が高くて無理です。

7日間でこのコーナー炎上させてやろうと思ってましたが、出来ませんでした。
ダメですね、腰が引けてます。
本当は、現政権べったりのジャーナリストT越氏の揚げ足を取って、
罵倒してやろうかと思ったのですが、下書きで止めました。
政治と宗教と野球の話はしてはいけない思ったのです。
俺も仏になったな。

前の人のブログ見ると、その日あったこと書いてますが、
僕の場合、1日が本当につまらないでボヤキをテーマにしました。
読み返すと誤字脱字多いですね。
すみません。

そんな作家協会の会員です。よろしくお願いします。
どこかで詰まらなそうにしていたら、声かけて散歩に連れて行ってください。
キビ団子ぐらいでお供します。
ワンワン!


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